モンスター

虚ろひの妖怪潜む蝉時雨
(端末を手にして、虚像と実像の世界に入り込む。あそこもここも。外は炎天下、蝉がやかましいほど鳴き叫ぶ。@研究室)
2016.07.25 / Top↑
 パサパサでカラカラのスポンジ都市なら、うれしくない。できれば水分を十分含んでいてほしい。瑞々しくて粘り気のある都市、粘着性のあるジェルシティ、はたまた内部から醗酵して豊潤な旨味をつくり出すNatto Townがいい。低密度でも、小さくてもいいので、ブツブツ分断されているのではなくて、切っても切れないようにつながっていてほしい。『都市をたたむ』(饗庭伸、花伝社、2015)の読後、そんなことを考えた。

都市をたたむ

 肥大化して、内蔵脂肪でぶくぶくしていた都市が、いつのまにか骨粗鬆を指摘されて、大慌てでスリム化の道を探っている。これまでは住宅取得という市場化された経済成長を基盤とする都市計画だった。空き地だらけのスポンジの穴に、多様なライフスタイルを持った個人の利用によってコミュニティを活かす道を探る。都市を「縮める」のではなく風呂敷のようにたたむ、いずれ広げる時が来るかもしれない。中心を持たせるのではなく、全体としてスポンジのようにスカスカにする。ゾーニングではなく、レイヤーに。まちの中心に機能が集約されたコンパクトシティのイメージとはかなり違う。

 レイヤー同士がつながる楽しさ(小さな循環型交通網と人のつながり)、低密度の心地よさ(ヒューマンスケール)、醗酵するのが待ち遠しい(あるものを大事にする)、そんなスモールクールシティ、に。
2016.07.25 / Top↑
 ガーキンが上にいくほど先細りのデザインに対して、20フェンチャーチストリート(20 Fenchurch Street)は上にいくほど先太りの高層ビル。設計は、ウルグアイ出身のラファエル・ヴィノリー。ロンドンでは特色あるビルに愛称が付けられるが、このビルは携帯型トランシーバーに似ているので、The Walkie Talkie。外壁はガラスで覆われ、凹型に湾曲していて、太陽光が当たると凹面鏡の働きをして、路上駐車のサイドミラーとボディーの一部を溶かしてしまうという事故が発生。周囲を路上駐車禁止エリアにするなど対策をしたが、外壁に日よけを設置することで収まった。
 王立英国建築家協会が選ぶスターリング賞を皮肉って、ビルディングデザイン誌がワースト建築を選ぶカーバンクルカップをの大賞に選ばれた。見る角度によって全く形の異なるシルエットで、印象が変わる不思議な建物だ。が、じつは外から眺める建物ではなく、最上階のスカイガーデンと呼ばれるレストランやカフェなどのあるオープンスペースを体験すべき。夜に行ってみたかった。

Sスケッチ

Sスカイレストランスケッチ

外観1

外観3

外観4
2016.07.25 / Top↑
チョウトンボ

チョウトンボ贔屓の葉先幾度でも
(止まりそうで止まってくれない。あの小さな体でどうしてあんなに長時間飛んでいられるのか不思議だ。@潮見坂平和公園)
2016.07.24 / Top↑
 いつも走っている公園の一角に異常なほどの人だかり。100m×100mほどの場所に、ざっと100人ほど。全員うつむいてスマホの画面を見ている。ポケモンGOを楽しむ集団か。いやいや見るからにちっとも楽しそうにしていない。こちらは、ケータイを持たないレア人間。もはや、OUT OF 社会のノケモンモンスター。ノケモンGOは、汗をかきかき重たい体で走り去る。6.5km。

SポケモンGOスケッチ
2016.07.24 / Top↑
 先日多治見タイルミュージアムで、わずかばかりのモザイクタイルを買ってきた。モザイクタイルを木枠に並べてコースターづくりをした。小さな面積だが、デザインの選択肢は無限にあって何だか楽しい。
 タイルを接着剤で貼って、あとは目地材を刷り込めば完成。完全に乾くのには数日かかるようだが、オリジナルのコースターができて大満足。

材料

完成品
2016.07.24 / Top↑
青いがぐり

あの頃の青きいがぐり今何処
(栗の木にいがぐりの青い球がびっしりとついている。なぜかなつかしい。青くてとげとげ、しかし愛らしい。@落合公園)
2016.07.23 / Top↑
 朝から、蝉がシャーシャーとよく鳴く。あの小さな体で、よくもあのように大きな鳴き声が出せるものと感心する。庭の木で鳴くので強烈だ。暑いので家を開けっ放しにしていると、お向かいの赤ちゃんの泣き声もよく聞こえてくる。ほんとうに毎日よく泣く。泣く子は育つ、などと言いながら、我が家にもそんな頃があったが、すっかり忘れている。
 今朝奥さんが野菜を買いに行ったついでに鈴虫を買ってきた。昨年は買ってきて鳴き声を聞くまでに1週間かかったが、今年はすぐに涼し気な羽音で鳴き出した。昼過ぎに、赤ちゃんと鈴虫と蝉の輪唱を聞いていると「ドッカ〜〜ン」ときた。今夜は、花火大会。空砲かなにか知らないが、唐突の爆音に、赤ちゃんと鈴虫と蝉が一瞬に静まった。
 一瞬の静粛の後、再び泣き出したのは赤ちゃん。よっぽどビックリしたのか、さっきより一段と大きな声だ。直後に、「わらび〜〜〜も〜〜ち〜〜っ!つめた〜〜〜くてっ!おいし〜〜〜〜いよっ!」と、壊れかけたスピーカーで物売りが通り過ぎた。にぎやかな夏だ。

鈴虫

花火
2016.07.23 / Top↑
はちす

にらみ合い目力強き蓮かな
(ハスの花が散った後の蓮(はちす)。複数の目がこちらに向かってくる。あまりの目力についつい視線を外したくなる。@潮見坂平和公園)
2016.07.22 / Top↑
 八事にある小児クリニックのデザイン案がほぼ固まってきた。デザインは芸工OBの田中さん。待合いや処置室などそれぞれの空間の様子を生かしながら、森の動物たちを配置している。筆のタッチ、グラデーションを使った作品で、現場作業に誰でもお願いできるものではない。
 もう一方、家具屋さんのショールームのデザイン案。こちらは研究室の松岡さんが具体化してくれた。その場でいろいろ話し合いながら、ストーリーの組み立てを考えた。来週最終調整。

デザイン案

壁デザイン

2016.07.22 / Top↑
 揚輝荘の会では、年に数回「企画委員会」を開催、揚輝荘に関わりの深い近隣の方や、団体の代表の方を御呼びしている。揚輝荘の運営にあたり、「地域のまちづくり」という観点から、様々なアドバイスをいただく。写真展、句会、絵画展などは、ここから生まれたアイデアだ。
 現在、南園の聴松閣の展示室では、文教地区としての城山・覚王山の中で、「椙山女学園の歴史」を取り上げている。夏休み中には、コンサートやマジックショー、竹細工教室などの企画も。8月29日は地階の多目的室で、聴松閣3周年記念イベント「マリンバコンサート」を開催予定している。
 また、庭を散策しながら植物について学びたい人たちのために、庭の植物マップも用意されているので、まだの人は是非、もうの人はまた。

イベント1

イベント2

マップ
2016.07.22 / Top↑
バイク

炎天にぽんこつバイク蔓絡む
(都心の路地に置き去りにされたバイク。青々とした蔓草が巻き付いてますます暑そう@上前津)
2016.07.21 / Top↑
 少子化にともない学校の統廃合が進んでいるが、個別には人口増に伴う対応を迫られているケースもある。もともと、校地が狭小なため教育環境改善の話し合いが長年行われてきたにもかかわらず解決策を見いだせなかったある小学校。いよいよ、手を打たなければ大変な状況が目の前に迫るということで、移転改築の具体策を模索しはじめた。
 現地を視察すると、確かに狭い。校舎も運動場も窮屈。体育館は3階にあり、災害時の対応が困難だ。所轄の教育委員会も地元もこの機を逃しては禍根を残すということで、従来の学校の概念にとらわれることなく、新しいハードとそれを運用する方法を強く望んでいる。
 いくつか考えうる計画の選択肢のうち、どの方策をとるべきか、実現可能性を見極めながら決断していかねばならない。さかのぼること140年の歴史を重ねた由緒ある学校でもあり、拙速な判断を避けたい。

橘小学校

教室

体育館
2016.07.21 / Top↑
モザイクタイル

モザイクや秩序の中に乱れあり
(形と色と組合わせとモザイクタイルのあれやこれや。コスモスの中にカオスを抱える美しさ。@多治見タイルミュージアム)
2016.07.20 / Top↑
 揚輝荘の会の理事会。平成29年4月1日から平成34年3月31日までの5年間の揚輝荘(南園)の指定管理業務(揚輝荘(北園)の活用管理業務を付帯業務とする)の公募が始まったので、そのことについて話し合った。
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000083832.html
2016.07.20 / Top↑
ビルの割れ目

人影の地下よりわき出す猛暑かな
(迷路のようなショッピングモール。ビルの谷間を回遊するのが好きな人間。@なんばパークス)
2016.07.19 / Top↑
山崎敏氏(トシヤマサキまちづくり総合研究所):超高齢社会の生活環境デザイン
 病院をつくってもダメ、特養をつくってもダメ、結局はまちづくり(医療福祉を核にした)をしなければだめ。どう考えても日本は都市集中と高齢化という点で世界のトップランナー。年寄りだけを集めて、快適な町づくりができると思えない。結局は「ごちゃまぜ」が一番。


ごちゃまぜ


寺岡宏治氏+森雅章氏(安井建築設計事務所):まち・歴史・ひとをつなぐ伝統的な小径「辻子」
 京都で最も古いRC校舎の小学校跡地に、地域交流施設+特別養護老人ホーム+高校の武道場と特別教室、というレアな組合わせの複合施設。何といっても最大のポイントは、それらをつなぐ辻子。公共のストリートが建築をつなぎ、人々の交流を促している。

S複合施設

2016.07.19 / Top↑
 猛暑の大阪都心。気温36℃。南海電鉄の南側にある複合施設なんばパークス。その屋上にあるパークスガーデン、商業施設の屋上施設としては国内最大級。ガーデン全体で11,500㎡、500種類以上の植物が育てられている。
 あるプロジェクトで屋上緑化のことが知りたくて、猛暑にも関わらずパークスガーデンのツアーに参加した。何といっても「世界で最も美しい空中庭園」のトップ10にランキングされている。
 冷房天国のショッピングモールには、大勢の人たちが行き交うものの、一歩屋上に出ると、熱気がムンムンで人っ子一人いない。
 グランドキャニオンの絶壁を模した谷間には散策を楽しむ人々。世界一人工的につくられた緑地には、地上から湧いてくるような喧噪から遮断されたエアポケット。人工と自然が交差する異空間。

Sパークガーデン

空中庭園1

空中庭園2
2016.07.19 / Top↑
モザイクタイル

かわいさに壁に群がる蝶のごと
(巨大な土の外壁にタイルが散りばめられている。一匹一匹違う種類の蝶がとまっている。かわいさに引かれてか、大勢が詰めかける。@多治見モザイクタイルミュージアム)
2016.07.18 / Top↑
 梅雨明け、夏本番.かんかん照りの午後、日本一暑い多治見に出かけた。タイルの町、笠原町にできた「多治見モザイクタイルミュージアム」(藤森照信氏設計)が目当て。
1) もっと開けた場所かと思ったら、周辺は住宅地。近隣には公共施設も。イメージが違った。
2) 予想以上に大きくてびっくりした。もっと小振りな建物と誤解していた。巨大な壁は、黒胡椒をまぶしたポテトチップスのよう。
3) のっぺらぼうの立面は、見たこともないカーブの輪郭線で空を切り取る。
4) 建物と地面との境目もこれまで見たことのないライン。
5) 南からの入り口は驚くほど小さい。
6) 昇り釜の暗い階段を登り詰めると驚くほど明るいスペースに飛び出る。
7) ふだんは欲しいとも思ったことのないモザイクタイルの詰め放題に思わずのめり込んで時間をつぶしてしまった。

S外観スケッチ

見上げ

スカイライン

エントランス

タイルネット
2016.07.18 / Top↑